Glassnodeデータ漏洩:顧客データが流出、フィッシング詐欺に警戒を
オンチェーン分析プロバイダーのGlassnodeが、セキュリティインシデントについてメールで顧客に通知している。公式な声明はまだ出ていない。通知の内容と、Glassnodeユーザーが今すべきことをまとめた。
- Glassnodeは調査中のセキュリティインシデントについてメールで顧客に通知しており、メールアドレスが流出した可能性がある。
- 同社自身がGlassnodeを装ったフィッシングの可能性を警告しており、電話サポートは提供していないと確認している。同社を名乗る電話はすべて詐欺だ。
- 本記事の公開時点(2026年7月22日)で公式声明は出ていない。影響範囲と原因は未確認のままだ。
- Glassnodeを利用している場合は、URLを直接入力してログインし、使い回しているパスワードを変更し、2FAを有効にして、今後数週間は標的型フィッシングを警戒すること。
Glassnodeの顧客は7月22日、異例のメールを受け取った。分析プロバイダー自身からの「セキュリティ通知」で、「currently under investigation(現在調査中)」のインシデントを開示し、「such as your email address(メールアドレスなど)」の顧客データが流出した可能性があると警告する内容だった。本稿執筆時点で、Glassnodeの公式チャンネルに声明は出ていない。この通知は、顧客である私たち自身が直接受け取ったものだ。
Glassnodeのセキュリティ通知の内容
Glassnodeは2026年7月22日、顧客宛のメールでセキュリティインシデントを開示し、メールアドレスなどのデータが流出した可能性があると発表した。通知によれば、インシデントは現在調査中であり、ユーザーにはGlassnodeを名乗るフィッシングやその他の不審な連絡への警戒を呼びかけている。注目すべき運用上の詳細が2点ある。同社のメールドメインはglassnode.comのみであること、そして顧客向けの電話番号は存在しないため、Glassnodeを名乗る電話は定義上すべて詐欺であるということだ。
メールでは、「if any additional action is required(追加の対応が必要な場合)」には続報を行うとしている。インシデントがいつ発生したのか、影響を受けた顧客数、メールアドレス以外にアクセスされたものがあるかについては言及がない。以下に、個人情報を除いた通知内容を受け取ったまま掲載する。

Glassnodeとは何か、このリストが重要な理由
Glassnodeは暗号資産業界で最も広く使われているオンチェーン分析プラットフォームの一つだ。スイスを拠点とし、2018年に設立され、リサーチデスクや暗号資産関連のSNSフィードで毎日目にするビットコインチャートの発信元でもある。Glassnode Studioのダッシュボードは、ビットコインとイーサリアムのネットワーク活動、取引所の資金フロー、ボラティリティ分析を、個人契約者と数百社の機関投資家向けに提供している。
このプロフィールこそが、流出した顧客リストが無作為なメールの寄せ集め以上の価値を持つ理由だ。リストに載っているアドレスは、どれも暗号資産をフォローし、保有し、あるいは取引している人物のものである。フィッシング業者にとっては、あらかじめ選別された標的リストに他ならない。
この後によく起きる展開
流出した暗号資産顧客リストは何年にもわたって悪用され続ける。2020年のLedger情報漏洩事件がそのひな型だ。このハードウェアウォレットメーカーから27万件以上の顧客記録が流出した後、ユーザーは偽のセキュリティメールやSMSキャンペーンの波にさらされ、最悪のケースでは自宅住所に言及した脅迫まで発生した。現時点の情報では、Glassnodeの流出は自宅住所ではなくメールアドレスに限られており、範囲ははるかに狭く見える。しかし手口は同じだ。攻撃の本体は流出そのものではなく、その後数か月にわたって続くなりすましにある。
最初の波は通常、流出元の企業を装う形で来る。パスワードリセット、セキュリティのアップグレード、返金オファーなどだ。メールがGlassnodeのログインリンクをクリックするよう仕向けてきたら、それが見分けるサインになる。本物の対応であれば、シードフレーズ、取引所のパスワード、電話での確認を求めることは決してない。
Glassnodeユーザーが今すべきこと
リスクの大部分は次の4つの手順でカバーできる。リンクをクリックせずURLを直接入力してサイトにアクセスすること、パスワードを使い回している場合は変更すること、2FAを有効にすること、そして今後数か月は予期しない暗号資産関連のメールをすべて悪意あるものとして扱うことだ。これらはGlassnodeの続報を待つ必要はなく、今すぐできる。GlassnodeのメールアドレスがTraderの取引所と同じものであれば、そちらでも警戒を強めるべきだ。攻撃者はリストを突き合わせており、取引所を狙ったフィッシングの方が分析ツールを狙うより実入りが大きい。
未解明のまま残っているのは、影響範囲、根本原因、メールアドレス以外のデータに触れられたかどうか、そしてなぜ公式チャンネルより先に通知が受信箱に届いたのかという点だ。Glassnodeが続報を発表次第、本記事を更新する。それまでの間、この一件が教えてくれる最も安全な前提はこうだ。収集されなかったデータは流出しようがない。
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よくある質問
Glassnodeはハッキングされたのか?
Glassnodeは調査中のセキュリティインシデントを確認しており、メールアドレスなどのデータが流出した可能性があると顧客に伝えている。同社は2026年7月22日時点で、これをハッキングと呼んだり、原因を特定したり、公式声明を発表したりはしていない。本記事は顧客向けの通知メールに基づくものであり、公式情報が明らかになり次第更新する。
Glassnodeのどのデータが流出したのか?
通知では、流出した可能性のあるデータとしてメールアドレスのみが挙げられており、他のカテゴリーへの言及はない。決済情報、パスワード、口座内容については通知に記載がない。Glassnodeが詳細を公表するまで正確な範囲は未確認のままだ。したがって現時点で取るべき安全な前提は、自分のメールアドレスがリストに載っていると考え、それに応じた対応をとることだ。
Glassnode Studioを使い続けても安全か?
通知の内容から、分析プラットフォーム自体が侵害されたことを示すものは見当たらず、Glassnode Studioは通常通りアクセス可能だ。リスクはダッシュボードではなく受信箱にある。固有のパスワードを使い、2FAを有効にし、Glassnodeからのものに見えるメールのリンクを含め、リンクをたどらずglassnode.comを自分で直接入力してサイトにアクセスすること。
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